寝室を1階に移す際、愛着ある上質な家具と作りこんだ配置を崩さず、「いいものを、よりいいものへ」がリフォームの目的でした。

家具や絵画などの調度品が映えるよう、内装材を厳選し、よりエレガントに洗練された空間に。高い天井はあえて少し下げ、床材と同じピーリングを選び、「包み込まれるような」落ち着きを演出。
奥様は「壁も床も天井もすべて好き」と、お気に入りです。

和室だった空間を寝室にしましたが、小さいながら仏壇と押し入れを残したモダンな和空間も設えました。
板の間にはナラ材、畳にはモダンなデザインのものを選び、また、もとの書院作りの出窓など和室の名残も活かし、2畳半ながら落ち着く空間を実現しています。

ウォークインクローゼットは、既存のタンスのサイズに合わせて設計しました。これまで使っていた収納の使い勝手を再現し、「配置がほとんど変わらないから使いやすい」と奥様もご満足の様子です。

以前は白いクロス貼りだった玄関ホールは、新たにタイルの腰壁を施し、既存の調度品に似合うように豪華に演出しました。

さらに玄関正面の壁には、飾っている絵画が美しく映えるよう照明計画も行い、まるでギャラリーのような空間に生まれ変わりました。