「新築当時は幼い娘たちに目が届きやすい対面キッチンがよかったけれど、成人した今は皆で同時に使えるオープンがいい」と今のライフステージに合った暮らしを考えアイランド型を選びました。

今回のリフォームで予想外に嬉しかったのは、“庭の景色”です。窓に向き合うようキッチンとダイニングテーブルを配置し、窓全面から光が贅沢に降り注ぐなど、特徴的な縦長空間の気持ちよさを最大限に活かすことができました。「朝はコーヒーを飲みながら、空や庭の変化を楽しんだり、夕食を待つ間、庭を眺めながら晩酌をしたり、豊かな時間が増えました。以前は晩酌などしなかったのに」とご主人。

すべての生活機能をワンフロアに集約するため、あまり使っていなかった和室を取り込んで広いLDKとし、もともとキッチンがあった場所を寝室に。キッチンを中心に寝室、浴室、洗面への扉を設けて回遊できるようになっています。「キッチンに居ても引き戸を開けておけば、洗濯機の完了音が聞こえるし、洗濯物を干すサンルームも近い」と奥様。

またリビングの扉以外はすべて引き戸にするなど、将来の使い勝手にもこだわりました。

リビングは、ご家族の好みを反映したナチュラルな空間に。「将来、娘たちがこの家を住み継いでくれるかもしれません。その時のために、娘たちも気に入っている白を選んだんです」とご主人。

また、テレビボード奥の壁には猫ステップにもなる飾り棚を設置し、リビングには奥様ご希望のパントリーも設けています。

もともとひとつの空間にあった、脱衣スペースと洗面スペ－スを思い切って分離して、洗面台は脱衣スペースとは離れた場所に新たに設けました。洗面台があった場所は下着やタオルのための収納に。

さらに、浴室前にもミニドレッシングコーナーを作ることで、奥様とお嬢様の3人で混み合う朝の身支度も、スムーズにできるようになりました。